「妻のトリセツ」は説明書としてちゃんと機能するのか。[2019-49]【レビュー#250】

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トリセツ:取り扱い説明書。

だけじゃなくて、こんなのもありました。
よく知りませんが。

(西野カナOfficial YouTube Channelより)


ですが、今回ご紹介はこちらの一冊です。




久々hontoの電子書籍で。

hotoといえば、以前ご紹介したものでいうと、「空気の研究」(レビューはこちら)、
とか「渋沢百訓」(レビューはこちら)とかがあります。

なんか今日の「妻のトリセツ」と並べてみるとまったく脈絡がないですね。笑


このhontoというサービスはリアル書店と電子書籍の連携サービスでして、
登録するとご多分に漏れず、よくクーポンとかメールが送られてきます。

うたい文句はそのままですが、「書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】」です。

大概は電子書籍の(自分は基本紙派)、漫画とか(ますます紙&古いの派)、
そしてBL小説とかのクーポンばっかりで、愚にもつかない使えないクーポンの嵐。

ただ愚にもつかない、とか使えない、と思っているのは単に自分の食わず嫌いとか了見の狭さ、
チャレンジ精神の無さ、は反省すべきところではあります。

ですが、まだBL小説に手を出そういう境地にはたどり着けてませんし、当分時間は掛かりそう。

「そんな鬱陶しいクーポンなら配信停止してしまえ」とも思うときもあるんですが、
そこがこのサービスの微妙というか絶妙なところで、近所のデカい本屋、リアル店舗と連動した、
キャンペーンとかフェアの配信もきたりしてなかなか侮れないわけです。ハイ。


と、hontoのサービスのご紹介みたいになってきましたが、なんの話かというと、
今日は「妻のトリセツ」のご紹介の時間です。

本屋でも一時期平積みになってたり、テレビでも取り上げられてたりして目にはしてました。
だからといって手を伸ばそうとか、Amazonでポチッと、なんて気にはならなかったんです。

どういう経緯か覚えてないんですが、hontoのアプリ上にはずっと検索履歴として残ってまして。

で、この度またまたクーポン配信もあり、家の中でも「チクショー、いい加減にしろよ!」
みたいなこともあり(これは割と年中ある)、そんなこんなでまぁ安く読めるならいいか、
紙じゃないから場所もとらないし、線引いたり再読するような類の本でも恐らくなさそうだな、
という考えのもとで購入。

ただ購入金額がトータル1000円以下だとクーポンが使えないのでもう一冊別の本を買う羽目に。
その著者には興味がずっとあったんですが、読みたいのはそれじゃない本、しかし残念なことに、
うまいこと見つからなかったので、まんまと抱き合わせ被販売、この本はまた別途ご紹介します。

この辺がhontoのクーポン配信の絶妙なところでしょうか。

と、またもやいい加減なんの話しをしてるかよくわからなくなってきたところで、話しを戻すと、
読んだ本、そう、「妻のトリセツ」のレビューです。

おおよそ察しはつくかもしれません。

なぜこれほどまでに、レビュー記事であるにも関わらず本題に踏み込まないのか。
まるで単に字数を稼ぐかのように違う話しを書き連ねるのか…

書きたいことは山のようにあるのですが、それをこの場にふさわしいように頭の中で編集する、
というのが非常に難儀でありまして、正直苦悩し、葛藤しております。

「書かれたものに対する敬意を忘れてはならない*」というありがたい言葉
(とかく忘れがちになる)に従って、どう書いたものやら悩んでいたわけです。


で、悩みに悩んだ挙句出した答えが、


  くだらねー、ホントくだらねー本 (あ・・・書いちゃった・・・)


まぁ、そうはいってもそれなりに学べるところはあるし、簡単に意識と行動は変えられるので、
一定の効果はあるもんだ、と思ってます。

じゃあなにがくだらないかというと、まずこの本の立ち位置が不明解。

「トリセツ」というからには「取扱説明書」であれば、ちゃんとした事実と構造に基づいた、
「取り扱い方」を「説明」してしかるべきだと思うんですが、そんな下り一つもない。

そう書くと「トリセツ」であって「取扱説明書」ではない、と言われそうですが、
それをいうなら、じゃあ「トリセツ」ってなんやねん?と私は問いたい。

著者本人は至る所で「ワタシは脳科学者」「脳科学では」的な表現が多々出てくるんですが、
脳、に止まらず科学的な根拠は一切示されません。

おまけに「男脳」「女脳」という、およそ科学者とは思えない表現がバンバン出てきて、
「男脳はこう」「女脳はこう」という言い切りの表現のオンパレードで、しかも根拠なし、
とくると正直疲れます。だいぶ柔らかく表現してますよ(笑)

ご本人のプロフィールを見ると「随筆家」という項目もあるので、これは科学に基づいた本、
ではなくて、著者の心象を描いた本なんだ、と解釈すればいいんでしょうか。

すると今のこの時代、すなわちLGBTとかLGBTQとかLGBTIQとかいわれている、
そういう時代に配慮がなさすぎるのではなかろうか、と逆に感じるわけで。

これは明治、大正、昭和初期に書かれた本ではなく、2018年に出版された新書なのですよ。

星一徹が日本一の日雇い人夫と呼ばれていたことや、ダッコちゃん、カルピスが狩られ、
チビクロサンボのあの美味しそうなバターの話しが図書館から駆逐される時代なのだ。

そこへもって、男脳はこうで〜、女脳はこうで〜、そして科学的根拠は一切示されない。
新書だから、いちいち注をつけろとか出典を示せ、とかいってるわけではないんです。

そういう本は却って読みづらいだけだったりするので。

ただ、末尾に参考文献リストくらいはあってもいいんじゃないかなぁ、と感じた次第です。


本書の重要なメッセージである、「まず気持ちを否定せず、受け止めること」
これ非常に大事なんですが、でもよくよく考えると、いや、考えなくても、老若男女問わず、
誰でも大事なことで、それがあった上でのコミュニケーションですよね。以上終わり。

内容としてはそれ以上でもそれ以下でもない本です。


人間関係は我慢である、ということを再認識させられる本でした。
そういう点では大いに考えさせられる本だったかと。


これだけ長く記事を書かしめる力を持っている本、という言い方もできますね。


妻のトリセツ
読了日: 2019年7月20日


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