酒に負けない、「記憶力を強くする」[2019-51]【レビュー#252】

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お酒に負けない強い記憶力、そんなものが手に入れば・・・。

なんて思った時期があったかもしれません。




今や有名な脳科学者の池谷裕二氏の2001年の著書、らしい。
らしいというのは自分が読んだのは電子書籍版で、奥付に2014年、となってたから。
電子書籍でも奥付はあるんだなぁ、と、そう考えてみると。

こちらは、前回取り上げた「妻のトリセツ」と一緒にhontoの電子書籍で買ったわけですが、
まんまとクーポンキャンペーンに乗せられて、前著一冊では条件を満たせなかったので、
あれこれ探してなぜかこれに。

本当は同じ池谷氏でも、もっと新しい著作が読みたかったんですが、やむなく。




そうはいっても、シナプス、海馬、等々、実験結果や過去の文献等から、
記憶に関する脳の基本的な構造が明らかにされていてチョー面白かったです。

最近身体の構造系の本がなぜか多いんですが(これとかこちらとか)、
あまりにも巧妙かつ高性能な作りで制御されてるのがただただ驚愕です。

自然すごい。

途中、記憶まで含めて生命は全て化学物質のやりとりで出来上がってるだけで、
それ以上でも以下でもない、的な書き方をしてあってちょっと違和感を感じてました。

確かに現象面だけ押さえればそうかもしれないけどさ…と思いながら読み進めると、
最終章あたりでそのことに触れてあって、要は心、と呼ぶか意識、と呼ぶか意思と呼ぶか、
まぁその辺は置いておいて、この領域はまったく科学的に明らかにされてない、と。

ここがまさに上記の違和感を感じてたところでもあり、生命の不思議なとこですよね、と。

いくら化学物質の伝達の仕組みがわかったところで、じゃあそれを膨大な数積み上げて、
つなげあわせてシステムとして再現すると、必定心や意識が生まれてくるのか?

いや、そんなわけないだろう、と。


生命の起源にもつながるとこがありますね。

別に海水の中にタンパク質があったって自然に生命が生まれてくるわけじゃなし、
じゃあ、どうやって生まれてきたか、というと未だ解明されないという…


記憶の話にもどりますが、本書が書かれたのがもう約20年前、この本の中で取り上げられていた、
アルツハイマーの治療薬とか記憶の増強薬とか、今現在、その辺がどんな進歩を遂げているのか、
興味ありますねぇ。


じゃあ調べてみろよ、と思うのでそうします。


と、調べてみますと・・・


ありました!!

(出典:東京大学ホームページ)

まだ詳しくは読んでませんが、

本研究成果は、脳内ヒスタミンや記憶のメカニズムの解明に有益であると共に、アルツハイマー病などの認知機能障害の治療薬開発の一助となることが期待されます。

とありますので、実用化はまだまだ先のことと思われます。

それまではこの本を読みながら記憶力を強化するしかなさそうですね。


記憶力を強くする
読了日: 2019年7月28日


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