「反応しない練習」大事なのはこの4つだけ。[2019-61]【レビュー#262】

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わかっちゃいるけど、ついつい反応してしまう・・・。

そしてその反応すべて、承認欲求である、と。


再読。(前回のレビュー記事はこちら→

肝心なのは「慈・悲・喜・捨」のこころ。
これに尽きるな、と思いました。

その他たくさん響いたところはありまくりなんですが、いくつか引用してみます。

(207ページ)
ブッダ自身が「自分自身」と「正しい生き方」のみをよりどころにして、他のものに決してすがるな、と伝えていたことです。

(209ページ)
本当の人生は、「戻っては、踏み出す」の繰り返しです。一日に何度でも、何か月でも、何年でもー「正しい心がけに戻る」こと。そこから再び“生きて”みること。

この本のベースは原始仏教、つまり、ブッダが何を言ったか、に依拠するもの。
ブッダの教えに基づいた仏教は、もともとは実践の宗教であって、
生活の知恵について述べられたことが多い、と理解しております。

本書中で何度か出てくる、目を閉じる、とか自分の反応の「今ここ、に目を向ける」というのは、
マインドフルネス、とか禅に通じる、というかそのものですね。

(221ページ)
「この生き方に間違いはない。いざというときは、この心がけに帰ろう」
そう思えることが、最高の答えです。

確かにそのとおりですね…

トニー・ロビンスの本(後日レビュー予定です)の直後に読んだので、対極のように思えますが、
内容は非常に相通じるところがあって、でもなんとなく矛盾してそうなところもあって…
でも究極的に言ってることは同じかなぁ、とも感じています。
目指すところは同じだけど登り方が違う、みたいな。

ただ片や本書の筆者はお坊さん、片や世界的カリスマコーチで、大金持ちの成功者。
特にトニーの出発点はWill to Win(「勝利への意欲」という感じですかね)というスピーチです。
このスピーチは、ビンス・ロンバルディという、アメリカンフットボールの名監督によるもので、
どこまでも勝ちにこだわるスタンスを謳っています。

そういうものを「捨てされ」とする仏教もといブッダの思想とは逆行するように感じるので、
頭の中で認知的不協和が生み出されて混乱したのかも。

ただブッダもお金稼いじゃいけないとか、勝ちを求めちゃいけない、とは言ってないんですよね。
一見相反するようですが、両方に共通するのが、例えば「勝ち負け」とか「成功」とかを、
それ自体を目的にして求めちゃいけない、と。

上記のスピーチの一節にはこんなくだりがあります。

But more importantly, you’ve got to play with your heart, with every fiber of your body.
(しかしもっと重要なのは、心の底から、全身全霊を捧げてプレイするということだ)

つまるところ何を求める、というか、どういうスタンスで生きるか、という話になってきて、
そうすると上に書いた、慈悲喜捨に通じてくる…

そういう構造なのかな、と。
ひとりスッキリしたところであります。

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