読書レビュー#11:「人工知能とは」

ちょっと間があきましたが、まだまだ続きます。人工知能ブーム 笑
今回はこれ。


人工知能学会の学会誌の連載をまとめ直したもの、といいつつ大幅改訂されているようですが、
ベースは学会の発行する学会誌というのが基本です。

と比べるとだいぶ読みづらいです。正直。

人工知能、と一口にいってもいろんな流派(?)があり、様々な立場、
バックグラウンドをもった人たちがあらゆる観点から研究をしているので、
そういった背景はよくわかる作りになってます。

各々のパートの著者に同じ質問を投げかけて、その答え方の違いを比較することで、
「人工知能」という広い分野に内在する異同を浮き彫りにするという構成にして、
読み手にわかりやすさを提供するのである、というようなことが冒頭うたわれてます。

けどね、なんか読みづらい。

というかひとことでいうと、

  ワクワクしない

紙面の体裁の問題なのか、フォントの選定の問題なのか、もちろん文体の問題も大きいんでしょうが。

文体や内容がもちろんかなりマニアックでアカデミックな部分もあるんですが、
それだけにとどまらない気がしました。

しつこいようですが、「よくわかる人工知能」も、
いろんな立場の研究者・実践者を取り上げているし、内容も、箇所によっては、
また読者のリテラシーによってはかなりマニアックでよくわからないところもあるはず。

なんだけど、こっちのほうが読みやすい。(個人の感想です)

こっちの「人工知能とは」のほうが、
表紙は鉄腕アトムだったりして、やわらかい感じを醸し出してるんですけどね。

ちなみに上で紹介した人工知能学会の学会誌「人工知能」も、
最新刊はこんなゆるい、というか柔らかい表紙だったりするんですね 笑


けどこれ、中身とあってないんだろうなぁ 笑
想像ですけど。

と、いろいろ書きましたが、決して悪い本ではないんです。

人工知能研究の今、を知るという意味では価値ある一冊だと思います。

が、残念ながら一般的じゃない。

ただ個人的にはちょっと学会誌とかその他の研究を定期的に追いかけてみたいな、
と思わせてくれるきっかけになる一冊でした。

という気持ちがご理解いただけたなら、ぜひ。




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