自身もフィンテック企業である、マネーフォワードの取締役ふたりによる著作。
といっても昔読んだ、某投資信託会社の社長が書いた手前味噌かつ我田引水な本ではなく、
完結にかつわかりやすく全体が俯瞰できてると思います。
が、
「が、」って別に逆接をつけるようなことは特にないんですが 笑
少々補足を。
フィンテックって、一体何なのか?というと、極端な話し、
インターネット、とかビッグデータ、とかと同じくらいなにもいってない、
ただのバズワードで、そこに大した意味は含まれてません。
ホント、語源どおり、
Finance + Technology
ってだけです。
そのフィンテックの世界を、業種別、サービスレイヤー別に、
わかりやすくまとめてくれてると思います。
要所要所にマネーフォワードのサービスが出てくるのは、
まぁそんな目くじら立てずに良しとしましょうよ 笑
各章の終わりに、その章で紹介されたサービスが一覧でまとめられていて、
これをリスト化しておくだけでも、今のフィンテック業界を俯瞰できます。
といっても、まぁこういう業界なので、あくまで本書が書かれた、
2016年前半の世界、という限界はあります。
だけど、こと日本においては、銀行業界、保険業界、不動産業界、
いずれも古くてエスタブリッシュされた世界だけに、
風穴を開けて空気をとおしていく、というのが一番たいへんなんだな、
というのが改めてよくわかります。
あと、ビットコインとブロックチェーンについて、
恥ずかしながら、やっとスッキリわかった気がします。
なんで誰もこうやってわかりやすく書いてくれてなかったんだろうか。
それとエストニアすごい。未来だ。
と、ボロボロと稚拙な、感想ともいえない言葉の羅列になってしまいましたが、
体裁は若干とっつきにくいですけど、意外とサラッと読めて、
全体がばっくり大づかみにできる、そういう意味ではオススメな一冊です。
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