「人工知能は人間を超えるか」問題は「いつ」?【読書レビュー#27】



年末年始にかけて読んで、個人的には大ヒットだった「よくわかる人工知能」
レビューはこちら。簡単ですけど)

そしてこれはその冒頭を飾っていた、東京大学准教授の松尾豊氏による一冊。
この本は「よくわかる人工知能」より前の2014年に書かれたもので、
まだAlphaGo*が人間をやっつける前でした。そう考えると、松尾氏が「よくわかる人工知能」のインタビューで、
技術の進歩は思っている以上に加速してきている気がする、というのもうなずけます。

この松尾さん、学生時代は人工知能冬の時代で、そのころから一貫して人工知能を研究してきて、
若くして人工知能学会誌の編集長を務めた実績もある第一人者。

本書を読んでもそうだし、「よくわかる人工知能」の対談を読んでもそうですし、
よくよく考えれば歩んできたキャリアからして当たり前かもしれませんが、
人工知能の無限の可能性(≒シンギュラリティ)に希望と信念を持たれてるのと、
かたや反対側に存在する人工知能の進歩によって引き起こされるディストピアには懐疑的で、
個人的に姿勢として好きです。

同じ人工知能学会とはいっても、どうもシンギュラリティはこない派、
というのももちろん存在するようですが、なんかつまらないし、
それ以上に、現状の延長線上でしかものを見ていない視野の狭さを感じるなぁ。

やっぱワクワクするじゃない、人工知能。そしてシンギュラリティ。

本書はディープラーニングをコア技術として人工知能を説明している内容で、
Googleがネコを認識できるようになったのがどれだけすごいのか、
みたいなことをワタクシのような素人でもわかるように解説してくれています。

ぜんぜん古い本じゃないのに時代を感じてしまうこの世界のスゴさ。
人工知能がお好きなら、ぜひ一度どうぞ。


そして、「またか!」と思われそうですが、こちらが一押しです!


*AlphaGo - Googleが開発した囲碁ロボット。初めて人間に勝った。
 Wikipedia: AlphaGoのページ


この記事へのコメント


この記事へのトラックバック