「シンギュラリティこない派」の筆者が描いていた未来とは【読書レビュー#30】



国立情報学研究所教授であり、東ロボくんプロジェクトを率いた著者による一冊。
この記事によるとシンギュラリティはこない派

この記事のときにも書いたんですが、学会はシンギュラリティこない派が主流なのか。
別のイベントで講演を聞いた人工知能学会の会長もそんなこといってた。

で、この著者である新井さん、東ロボくんプロジェクトを経てこない派になったのか、
そんなガキみてぇなこといってんじやねーよこちとら立派な数学者なんだよ、
という気質がそうさせているのか。

AIの進化についてはイーロンマスクもホーキンスも要注意、とかいってる中では夢がないな、
と正直思うわけです。

東ロボくんプロジェクトが失敗したからシンギュラリティはこないと言い切れるのか?
科学ってそんなもんなのか?
と数学者である著書に問いたいし、そんな気持ちでいるから失敗すんじゃねぇのかと…

ま、それはさておき、この本は、東ロボくんプロジェクトの失敗について、
著者が語った記事*の中で取り上げられてたもの。
本人は大真面目にビジネス書のつもりで書いたんだが、
当時としては内容がぶっ飛びすぎてると思われたらしく、SFのコーナーに置かれてた、
というのが笑えます。

この本はこないだ紹介した松尾氏の本よりも、
そしてもちろん昨年末から私の中で一大AIブームを巻き起こした
よくわかる人工知能」よりも遥か前に書かれた本。
だからすでに実現されちゃってることもある。


内容としては数学者という立場らしく、数学という見地からに重心が置かれていて、
これまで読んだ本とはちょっと視点が違っていて興味深いです。

てゆーかこの本を書いた頃はまだ人工知能に恋する乙女だったんじゃないか、
という感じがして好感が持てます。

なのにあんなになっちゃって…

2010年でもう既にこんなところにきていた、という今のAIブームの土台を知る、
そういう意味では大変オススメできます。


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