前々回のレビューで取り上げた、「シンギュラリティこない派」の新井紀子氏が書いた、
子供向けの算数の本。のはず。
奇しくも「シンギュラリティ」をカーツワイルが提唱したのと同じ2005年に書かれてます。
余談ですが。(カーツワイルのレビューはこちら)
というのも、語り口はあくまでも子供に語りかけるように、
わかりやすく、やさしく書いているんですが、
いかんせんどこにもいくつくらい(小学生?高学年?低学年?中学生?高校生?)対象か、
という記述がない。
内容としては分数の割り算と、多元一次方程式くらいまでだった気がするので、
小学校高学年か中学生くらいなのかな?
文章題の解き方とか、そもそも分数ってなんなのか、とかとか、懇切丁寧に、
恐らく学校では意味なく押し付けられていたものを解きほぐしていく、
というやり方で丁寧に書かれてます。
スタンスとしては、
「数学はわかりきってることしか扱わないんだからビビることない」
という感じですかね。
確かにまどろっこしく感じる部分もあるけど、丁寧に問題を読み解いて、
かつ自分の力で考え、理解しながら解いていく、という練習には良いかもしれないなぁ、と。
もうちょっとしたら子供に読ませてもいいかも、と思いつつ、
やはり子供向けの数学の本としては、「数の悪魔
この本そのもののレビューはしてませんでしたが、【2016年9月】読書記録で一度紹介しています。
こちらと一緒に、算数苦手だなぁ、というお子さんのいらっしゃるあなた、
そっと机においておいてみてはどうでしょうか?
もしくは自分の算数・数学苦手意識をなくしたいなぁ、と思うあなたにもいいかも。
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