語り継がれ、引き継がれる「失敗の本質」【読書レビュー#33】



長いことずーっとずーっと読まなくちゃ読まなくちゃ、と思いながらのやっとの再読。
初読がいつだったのか、読書メーターにも記録が残ってないのは、それ以前に読んだからなのか、
単に登録しなかっただけなのか。
今となってはそれすらわかりませんが、再読なのは確か。

と思ったら・・・
なんとamazonに記録が!
2008年12月に買ってますね。読書メーター登録前ですわ。
インターネットすごい。

そんなわけで10年ぶりくらいの再読なわけでしたが、なんというか、
読めば読むほど悲惨な、なんでそんな戦争やったのよ、的な印象しか受けませんね。

ま、書き手側も後知恵という批判は甘受するとしていんですが、
それにしても振り返ってみるとあまりに悲惨すぎる状況で、
なぜ実施せねばならなかったか、という悲壮感のみが漂います。

で、この本が受ける理由、というか読み手が求めるものですが、
やはり日本と日本人、というのを特徴づける側面と、
日本企業を特徴づける側面、という両方のアナロジーへのはまり具合なんでしょうね。

下手すると過剰に「あるある」になってしまう部分は否めないんですが、
ちょっと例をあげただけでも;

・グランドデザインの不徹底、もしくは不存在
・「こんなはずじゃなかった」作戦の非柔軟性
  →作戦の変更での対応ではなく、現場対応
・事前情報、情報戦の軽視
  →ITの軽視
・補給の軽視
・明確な「指示、命令」の不在と人間関係の重視
  →わかった気、察する文化
・乾坤一擲、九死に一生、起死回生
・時代と客観性をないがしろにした、白兵銃剣主義、艦隊決戦主義

とまぁまぁ、枚挙にいとまがないわけです。

その中でいちばん自分が気をつけなきゃなぁ、と思ったのはこれですかね。

「客観性を見失ってはいないか、耳の痛い提言をする人間こそ重用しているか?」


書いているのが皆さん学者で、さらにお年で、どの項もなかなか読みづらいのは否定しません。
が、戦略論とかお好きで気になっているのなら一度は読んでおくべきだと思います。


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