そう遠くない日本の過去。蟹工船で働きますか。【読書レビュー#37】

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これまた青空文庫です。
前回Gritのご紹介のときにも書きましたが、旅先の香港で手持ちの本を切らしてしまう、
こちらで紹介した太平記を読み切ってしまう、という状況に陥りまして。

どれにしようかな~、なんてタイトルを眺めていたところ、
そういえばその昔サラリーマン時代(まだ辞めて3カ月しか経ってないんですけど 笑)、
クッソ忙しいときに、先輩が、

  「俺たち蟹工船乗ってるみたいなもんだからさぁ」

と嘆いていたのを思い出して読んでみました。

実はだいぶ前にブックオフで投げ売りされてたのを買ってもいたんですが、
なぜか手に取らずじまいだったのでちょうど良かったかな、と。


で読んでみたんですけど、先輩、言い過ぎです! 笑

まぁしかし、胸というか肚というか、とにかくムカムカする。
それだけ描写が優れている証左だと思うんだが、それにしてもヒドすぎる世界。
気持ちいいところがなにもない。救われない世界。
そしてきっと架空のものではない、ホントにあった、遠くない過去なんだろうと。

昔は良かった、と嘆くばっかりのひと、あなたの周りにもいませんかね?
そういうひとはこういう面も含みおいた上でそういうことを言ってるのか、
おおいに疑問ですよねぇ。

というと今の時代に生きてることはなんて幸せなんだろうか、と。
ただ、生きてる「今」という時間は変えられない以上、そこで現状に満足しきってたり、
嘆いてばかりしてちゃいけなくて、未来から見たら、今の時代が蟹工船に思えるくらいの、
良い未来を作っていくのが、今に生きるものの使命なんではなかろうかと。

ひとりで旅行してるとそんな考えにまでふけってしまったり。

そりゃいいけど、なんぞこれ。
艦これってww

C89 蟹工船 艦これ U-511 スリーブ

冗談かと思ったらこんなのまで。


 「蟹工船創業以来ギフト商品で人気の高い鍋セットです。」

ってどうなのよ、これ。


なんか小説で書かれている世界とのギャップに頭がクラクラしますが、
一度読んでみてはいかがでしょうか。



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