「宮本武蔵」でよみがえる青春。おまけつき。[2019-54]【レビュー#255】

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これまで吉川英治というと、三国志(レビューはこちら)を始めとして、
私本太平記(レビュー記事)、そして鳴門秘帖(レビュー記事)をご紹介してきました。

それらの記事どこにも書いてあるんですが、長らく私にとって吉川英治といえばこちらでした、
の一冊(一冊じゃないけど)。

若い頃からもう何度目でしょう、というくらい読んでます。
まぁ、そういっても5回目くらいですかね?

その割にはすっかり忘れてる場面とか、記憶違いしてる場面だらけでした。
又八、城太郎、伊織、お杉のおばば…

まだまだたくさんいて、どれもこれも個性豊かなキャラクターで、
それぞれの特徴とかは印象深いんですが、結局どうなったか、というのはみんな忘れてました。

こうなるはず、と思ったらいつまで経ってもそんなシーン出てこない。

「ここでこうなるんだよなぁ」

と思ったら、あれ?ならない・・・

とかとか。
自分の記憶力の悪さと思い込みにびっくりです。
まぁそういう意味では初見以上に楽しめたかもしれません 笑

お通だけは覚えてたつもりが、やっぱり過程は多分に忘れてる箇所が多かったです。

最後のグッときた一節をご紹介。
生ける間は、人間から憎悪や愛執は除けない。時は経ても、感情の波長はつぎつぎにうねってゆく。
波騒は世の常である。波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は躍る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を。水のふかさを。
こちら、最後の最後のほうに現れてくるものなんですが、ずっと最初から読んできて、
いろんな思いが積み上がったところで出てくるとぐぐっときました。

が、正直なところ今書いててなんだったかよく思い出せません 笑

でも改めて何度も読み直してみると、わかってきました。
久しぶりに使うような気もしますが、まぁ「人間の本質」ですよね。

ところで、ということで余談が続くんですが、ここでいったんこの記事としては締めます。
続きは下↓のほうに。

宮本武蔵
読了日: 2019年8月13日



ここから番外編、というかおまけ、というか蛇足、といおうか。
この吉川英治の宮本武蔵を下敷き、というかほぼそのまま漫画化?したのが、
天才バカボン

もとい、バガボンド、ですね。

連載当初は毎週モーニングを読んでいたので、楽しみに読んでました。
自分が何度も読んだ本で、その慣れ親しんだキャラクターが絵として固定される、
というのは時として違和感や拒絶感につながったりすることもありますよね。

ただこの作品はなぜかあまりそんな感じは受けず、すんなりと受け止められました。
井上雄彦の画力の問題なのか、どんな具体化もしのぐ原作の力なのか、
書いてるうちに思い出しましたが、もう一つ、自分の中ではこちらの影響も強いな、と。

そう、っていわれて、そうか、と思う人はごく少ない気もしますが、
私的にはこちらの役所広司主演のNHKドラマも印象深いですね。

調べてみたらお通は古手川祐子でした。
そうそう、そして又八は奥田瑛二でしたね。

話しがそれてきましたが、バガボンドで描かれていた宮本武蔵は、
役所広司が演じた宮本武蔵に通じるところがあるような気がして(ビジュアル的に)
そんなに違和感を感じなかったのかなぁ、と回想していたわけです。
それが文章としてダダ漏れしていましたんですが、ぜひこの思いを共有していただきたい。

で、なぜこのバガボンドを紹介しているかというと、メインでご紹介した吉川宮本武蔵、
電子書籍ならタダで読めてお得の限りなんですが、そうはいっても1935〜1934年と、
戦前に書かれた作品なので、読みづらいと感じる人もいるんじゃないかなぁ、と。

だったら天才バカボン、

もとい、バガボンドもおすすめかなぁ、と思ってあわせてご紹介してもいいな、
と考えたんですが、なんと、調べてみたところ・・・!

37巻にも達していました。
こんな大作を紹介して良いのか、という迷いではなく。
だってこち亀なんて200巻!

ワンピースだって93巻、もうすぐ(2019年10月)94巻が出るらしいじゃないですか。

それに比べれば37巻なんて大したことない、と思うのでポイントはそこじゃない。
もうしつこいのでリンクは貼りませんが、上のリンクからたどっていただいて、
レビューをちょっと見てみると、なぜか非常な低評価が散見されます・・・。

ね?

確認されました?


ま、もちろん見なくても、あとでもいいんですが、この37巻、最新巻です。
でありながら、アマゾン上のデータによれば、出版情報に、
出版社: 講談社 (2014/7/23)
という表記が。

つまり、37巻で話しが止まっているようです。

しかもこの今が2019年9月(この記事執筆時点)なので、もう丸5年強。
それがどうもレビューの低評価のようです。

中を読んでいないのでどのへんまで話が進んでいるのかわかりませんが、
読んでみて話しが完結しない、というのはかなりストレスたまりますよね?

私は以前ご紹介した、大菩薩峠(レビューはこちら)、と未完ではないんですが、
カラマーゾフの兄弟(上)(レビューはこちら)、でそんな切ない思いをしました。

なので、レビュー本編ではなく、いったん終了させてから書きました。
しかしこっちのほうが長い、という顛末 笑

未完でもいいから読みたい!
というあなたにはこちらを。

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