ホットドッグの哲学。人生アウフヘーベン。[20-36]【レビュー#321】

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これがアウフヘーベン!

暑さがやわらいできたので、というわけでもないのですがそろそろ動き出さないと、
そんな怠惰な読書の専門家りゅうたろうです。

アウフヘーベンしてますか?!

そんな今日はこちら。



直線は最短か?

いや、当たり前じゃん?それがなにか?

みたいな、何やら禅問答のような問いのタイトルですが、哲学の本です。

ヘーゲル、弁証法。

聞いたことない。
いや、うそ。

聞いたことはありますが、なんだかよくわかってない。
西田幾多郎は読んだことあるけど、ヘーゲルは読んだことない。

そんな私にもわかるかしら?弁証法、的な一冊。

なぜこの本を手にしたか、というとそれは至極単純な理由で、著者が友人だから。
ガンバレ、坂原淳。応援祭り。

ちなみに彼の本は以前にもこちらでレビューをしております。
「さかはらあつし」のひらがな名で書いていましたね、このときは。


さて、「直線は最短か?」に戻りまして。

発売は2020年6月だったのでだったらもっと早くレビュー書けよ、と言われそうですが、
それはこっちに事情もあってのことなのでご理解いただきたい。(誰に?)

副題は「実践 弁証法入門」て書いてあって、さらにメチャ小さい字で
いちばん使える弁証法の本!」と。

なんでこんな控えめ?笑

そもそも「弁証法?使えるの?」とか思いますやん?私も思いました。

なぜ関西弁かというと著者が関西人、とか関係なくて、別に深い意味はない。

で、そうそう。
使えるか、という話だけど、使えます。

どう使えるかというと…

ということを書いているのが本書。

キーワードはアウフヘーベン。

日本語でいうと「止揚」。「しよう」と読みます(調べた w)。

テーゼとアンチテーゼをアウフヘーベンしてジンテーゼに至る、ということ。

一言でいうと、

パンとソーセージを合わせてホットドッグができる

ということです。

パンとハンバーグを合わせるとハンバーガーになります

これが弁証法の本質。
どういうことか知りたければ、ぜひお買い求めください。

で、読んでみれば、確かにねー、はーそうなのねー、それが弁証法なのねー。
という感じで弁証法が身近に感じること請け合いです。

で、どう使うか、というところがポイントで、実はこれ、結構難しいことをサラッと書いてます。

パンとソーセージ、今から考えりゃ、当たり前ですやん美味しいですやん、てなるだけですが、
パンもソーセージもエラい昔からあったのに、この二つが出会うまで長い長い時間が掛かったし、
当初はどんな出合い方だったんだろうか、というと想像もつきません。

いや、そんな難しい話ではないと思うが。

ただ、発想としてホットドッグが出来上がるまでには相応こその時間と、
それなりにクリエーティブな、四苦八苦があったんじゃないかと想像するわけです。

もうこんな歌が頭の中を駆け巡ったりしてね。



で、パン=テーゼ、ソーセージ=アンチテーゼがアウフヘーベンしたものがホットドッグ、
というわけです。


これを自分のことに置き換えてみる。

つまり自分で何事かを生み出したい。

なんていうことを考えてみると、

テーゼ=自分

と置いたとして、アンチテーゼに何を置く?

この問いがメッチャ難しい。
これを考え続けることは、結局、

自分て何もの?

とか、

自分はどう生きたいのか?

とかとか、本質的、根源的な問いを考え続けることになるんですね。

結論からいうと、当たり前のことだけど、この本にも答えは載ってない。

自分の答えは自分で探せ。
けど、あきらめるな、動き続けろ。
これが本書のメッセージなのかな、と。
今度聞いてみよう、と。

あと、内容とは直接関係ないんですが、末尾で「読みたいことを、書けばいい。」の
著者である田中泰延(タナカヒロノブ)さんとの対談記事が紹介されています。

元電通の同期で関西人同士、の二人が侃々諤々(かんかんがくがく)…
というのが一見想像できますが…

絶対テキトーにやってるだろ、これ 笑

まとめられたライターと編集者の苦労がしのばれます。お疲れさまでした 笑

この対談だけでも読む価値ありです。


直線は最短か?
読了日: 2020年8月11日


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