エロいよエロい『金閣寺』。ドキドキレビュー[21-06]【レビュー#343】

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わけのわからない一見頭がおかしくなったんじゃないかと見紛うようなタイトルですが、
私は元気です。
タイトルの謎については先を読んでのお楽しみということで。


恥ずかしながら初三島由紀夫です。
もう文学はホント読んでこなかったのを痛感…。
気にはなっていたが…
そんなんばっかり。

文学作品のレビューの出だしがたいてい「恥ずかしながら」ではじまってて、
もはや恥ずかしいのかどうかもよくわからない(笑)

とにもかくにも、まぁこのタイミングで読んでみようと思ったわけですが、
一番のきっかけは三宅香帆さんのこれ↓(リンク先はレビュー記事です)
(ホント長いタイトルやな。書名以外になにも足せないレビュー記事タイトルw)

で、金閣寺にもどるわけですが、上記の「ぶっちゃけ…」のおかげで、
あらすじというか概略も結論もわかっていながら読み進めました。

ふつうの感覚だと先わかっちゃてるとつまらないんじゃ、と思うかもしれないけど、
ぜんぜん面白かった。
逆にストーリーの全体像がわかっていたから楽しめたのかもなぁと。

どこに向かってるかがわかっていたので、主人公の発言の意味とか、裏の意味を類推してみたり、
だんだん気が狂っていくさまが(実際気が狂うわけじゃない)描かれていてドキドキ楽しめた。

そういう意味では秀逸です、この本。
カンケーないけどおすすめしちゃおう(笑)
気がつけばこっちの本のレビューになっている…


いま一度『金閣寺』に戻って、個人的にグッときたくだりを紹介して終わりましょう。

前後の文脈がないのでわかりづらいかもしれませんが、人間の本質を突いてるな、
と個人的に刺さったとこです。

この世界を変貌させるものは認識だと。いいかね、他のものは何一つ世界を変えないのだ。認識だけが、世界を不変のまま、そのままの状態で、変貌させるんだ。認識の目から見れば、世界は永久に不変であり、そうして永久に変貌するんだ。それが何の役に立つかと君は言うだろう。だがこの生を耐えるために、人間は認識の武器を持ったのだと云おう。

「世界を変貌させるのは決して認識なんかじゃない」と思わず私は、告白とすれすれの危険を冒しながら言い返した。「世界を変貌させるのは行為なんだ。それだけしかない」

この2つ目の引用箇所がまた、結論を知りながら読んでると異様にドキドキするわけですよ。


金閣寺
読了日: 2021年2月15日

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