幸せとはいったい…。『吾輩は猫である』[22-18]【レビュー#395】

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いや、結末は知ってたんですよ。
でも実は完読するのはこれが初めて。

やっぱり突然すぎて切なすぎる結末。
これぞ漱石節。
って感じでしょうか。
少なくとも私はそう感じました。

わずか2年余りで一生を終えた猫の気持ちやいかばかりか。幸せだったのか?
見てきた人間界の出来事はその先いろいろと気になることが起きそうだにゃー。
でも自分が死ぬ時もそんなものなのかもにゃー。

と思うとですよ、やはり漱石只者ではない。
てかなんで猫の視点でこんな物語を書こうと思いつけるのやら、まったくもって想像が…
そう思うとカフカの変身も同じかも?

時代的にはどうなんでしょう(要確認)
それにしても途中のくしゃみ先生とその仲間たちの会話のレベルの高さには恐れ入る。
今と比べたら翻訳されてる本なんてほとんどないようなもんだろうし、
じゃあそれらを原書で読んだのか、ということになるとそのエネルギーに、
ただただ圧倒されるばかりだにゃー。

読了日: 2022年4月13日

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